1月
19
子供は横向きになって、父親がドアのところに行って、電灯のスイッチに手をやるのを見ていた。それから言った。「ねえ 父さん、こんなこと言ったら僕の頭がおかしいと思うだろうけど、僕は父さんが小さかったときに知りあえたらよかったのになあって思うんだよ。ちょうど今の僕と同じくらいの歳の父さんにさ。でも うまく言えないんだけどさ、そう考えるとすごく寂しくなるんだ。なんていうか―そう考えただけで、もうそれだけで父さんを失ってしまったような気がするんだ。そういうのって変な考えかたたせよね?でも、ドアは閉めないでおいてね、おねがい。」
ハミルトンはドアを開けっ放しにしておいた。それからふと思いなおして、半開きにした。
レイモンド・カーパー 短編集「頼むから静かにしてくれ Ⅱ」の「自転車と筋肉と煙草」の最後の部分。 村人生活@ スペイン - 父さんが小さかったとき 知り合えたらよかったのにな
ハミルトンはドアを開けっ放しにしておいた。それからふと思いなおして、半開きにした。
レイモンド・カーパー 短編集「頼むから静かにしてくれ Ⅱ」の「自転車と筋肉と煙草」の最後の部分。 村人生活@ スペイン - 父さんが小さかったとき 知り合えたらよかったのにな